令和5年度 草地生産性向上対策事業・リスク分散型草地改良推進事業について
◆取組内容
サブソイラによる耕盤層の破砕により圃場の排水性並びに保水性を改善し、大雨による土壌の流失や滞水による被害を軽減する取組です。
○取組事例紹介
※令和5年度事業実績・・・事業実施者~4名・草地更新面積~25.21ha
施工地区 JAきたそらち幌加内地区
事業実施者 (株)市村ファーム
高位生産性草地へ転換・耕盤層破砕
面積 4.21 ha
事業実施期間 令和5年7月~令和5年12月
◆行程
①令和5年8月 1日 除草剤散布(マックスロード)4ℓ/10a
②令和5年8月 7日 土壌硬度測定(転換前2層目:24㎜)
③令和5年8月 8日 耕盤層破砕
④令和5年8月12日 土壌硬度測定(転換後2層目:21㎜)
⑤令和5年8月12日 耕起
⑥令和5年8月12日~14日 耕起・砕土
⑦令和5年8月20日~26日 土改材散布・施肥・播種・鎮圧
◆効果の検証
サブソイラによる耕盤層の破砕が草地圃場の排水性、保水性を確保する事により、根腐れ並びに伸長を阻害する要因が減少し、粗飼料栽培に適した圃場が構築されました。それに伴い、令和5年度の降水量は例年より多かったものの、排水性並びに土中の通気性も改善され、根張が良く、生育旺盛な良質飼料の確保が可能となりました。現在、配合飼料が高騰している状況下において、タンパク(CP)を配合飼料に依存するのではなく、栽培に適した圃場の土づくり(心土破砕)の実施による良質粗飼料の確保を目指し、圃場からより多くのタンパク(CP)の確保を可能とすることで、更なる経営改善並びに所得向上を図ります。
令和5年度 草地生産性向上対策事業
受益者 (株)市村ファーム 4.21 ha

【草地更新完成写真】